おかげさまでありがとうございます。

 今月は、努力の上にも努力を重ねていただきたいと思います。では、何を努力するのかと言えば、信仰を深める努力が必要だと思います。私が思う信仰というのは、単に拝んだりお百度やお滝の行をするという事ではありません。もちろんこれらの行動を伴う行為は非常に大切なものです。しかし信仰の本質というのは、太魂院の最大の教えである、「素直な心で感謝して神を崇めきり慈悲の心で功徳を積む」という精神で生きる事だと思います。いくら拝んでも行をしても、この心が無ければ神はお認めにならないと思います。ただ、何もなく急に心が変わるというのは中々ない事ですから、拝んだり行をしたりするという行動を通して、心を作っていく事が大切であると思います。是非とも、より感謝をし、より神を崇めきり、より慈悲の心であらゆるものに接しられるように努力してください。
 また今年は忍耐の年です。色々な忍耐があると思いますが、その中でも全ての方に持っていただきたい忍耐力があります。それは、怒りを感じた時に、その感情をそのまま周りにぶつけないという事です。人間誰しも、面白くない事や腹の立つ事はあります。その時にそれをそのまま相手に投げてしまったら、相手もまた受け取った怒りを増殖させて投げ返してきます。それは負の連鎖の悪循環の中に身を置く事になります。決して意見や意志を伝えてはいけないという事ではありません。伝えるにも伝え方があるという事です。仮に相手からそういったものを投げられた場合も、そのまま投げ返さないという事も大切です。自分で悪い流れを作ってはいけませんが、相手が悪い流れを持ってきたら、それは自分の忍耐力で断ち切らないといけません。そうする事で初めて悪循環から脱する事ができるのだと思います。楽しい事だけ嬉しい事だけの人生というのは絶対にあり得ません。腹が立つときにぐっと我慢する忍耐力と、相手を許す広い心が、結局は自分を幸せにするのです。今年は忍耐の年ですから、信仰を深める努力と共に、この忍耐力を培っていただきたいと思います。


 おかげさまでありがとうございます。

合掌

浅田 芳順

(令和六年二月一日 法話より)