おかげさまでありがとうございます。
今月は火事と盗難に気をつけてください。
十月の大祭より折に触れて護摩が消えております。しばらく全く消える事が無かっただけに、護摩が消える局面になったのかと非常に気になります。みなさんがあらゆる難を受ける事が無いようにと唯々願っておりますが、特に火事と盗難に気をつけてください。
火事については、漏電や線香の燃えかすのような中々意識しにくい事が原因となるものもあります。ましてや被害が自分だけで済まず、他の人の健康や財産、思い出までも奪ってしまう可能性のある恐ろしいものです。目に見える損失だけでなく、巻き込んでしまった人の思いという罪障も抱えなくてはなりません。絶対にそんな事のないように気をつけてください。
ただ実際に気をつけていても、向こうからやってくる場合もあります。過去に信者さんの中には、近隣で何軒かが燃える大きな火事がありお隣まで火がきたという方もいらっしゃいます。風向き一つ、天候一つで明暗をわける事もあるのだと思います。盗難も、最近は窓を壊し、扉を壊し、侵入するケースがあると聞きます。そんな事をされたら現実的な対処の方法など難しくなってきます。ではどうしたら良いのかを考えると、現実的にできる事はしっかりと気をつけ、自分の力でどうにもならない部分は神仏に守っていただくより他ないのだと思います。その為には、聖地に足を運ぶ、体にお経を入れる、そしてお経の入ったものを肌身離さず身につけるという事が大切だと思います。お経の入ったものとして象徴的なものはお守りと数珠です。お守りは、大型トラックとの事故の時にお守りだけが真っ二つに割れてご自身はほぼ無傷だったという話があるくらい、霊験あらたかなものです。また数珠も日々みなさんがお勤めの際、修行の際に持たれ、長年にわたってお経が入ったものです。どうか出来るだけの現実的な注意を払い、神仏に守っていただけるようにと願って心がけていただきたいと思います。
今年も残すところ後一ヶ月となりました。何かと気になる事が多いですが、みなさんが健康で、笑顔で、良い年を迎えられる事を心より願っております。
おかげさまでありがとうございます。
合掌
浅田 芳順
(令和七年十二月一日 法話より)